あれ、認知症かな?と思った時。まずしてほしいことがあります。
それは専門家に相談することです。
専門家の一人は誰か?それは認知症専門医です。
認知症の専門医に受診というと敷居が高いと思うかもしれません。
内科医などの他の身近な医師でもいいと思うかもしれません。
しかし、認知症になる原因は実に多くの病気があると言われています。
アルツハイマー型認知症などは有名です。
認知症全体の10パーセントは治る認知症と言われています。
しかし、発症から時間がたてばたつにつれ、治らなくなってしまいます。
多くは血液検査や画像検査でその原因が特定できます。
その検査ができるのが、認知症専門医です。
是非、認知症かなって思ったら、専門医に受診してください。
認知症で困るのはBPSDです。
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などでは、その中核症状というよりはそのことにより出てくる症状(BPSD)が介護を大変にしてしまいます。
その症状は中核症状(記憶障害など)と環境(関わる人やモノ、環境)と本人のバイタル状況(脱水や便秘、栄養状態)が密接に関係して出現します。
その情報量がとても多く、医師に短時間でそのことを評価してもらうのは無理があります。
よって、認知症介護の専門家への相談が必要になります。
具体的な中核症状の評価や、環境の詳しい状況を聞き取り、課題を整理した情報を、的確に医師に伝えることにより、満足度の高い診察となります。
さらにバイタル状況や環境の調整を介護の専門家と調節し改善し、そのうえで医師と相談すると、最少の薬で最大の効果が得られます。
是非、認知症の介護の専門家に相談してみてください。
認知症の薬とは別に、他科から他の疾患でお薬が処方されていることがあります。
その中には認知症に悪影響を与えてしまう薬があります。
認知症が少しでも悪化しないためにも、不必要であったり、代替えがきくものであるのならば、是非変更したほうが良いでしょう。
是非、薬剤師や認知症専門医にお薬手帳を持参し相談してみてください。
認知症の症状緩和や進行の抑制には、「きょうよう」が大切と言われています。
それは「今日、用がある」と「今日、行くところがある」ことが大切ということです。
このことにより、人とのかかわりを持つということが大切だということです。
人は人とのかかわりがとても大切で、その中で最も大切なことは「会話」であり「話しかけてもらえること」です。
それができる場所に定期的に通うことで、認知症の症状がとてもよくなります。
家族の中だけで介護すると必ず疲れ果ててしまいます。
上手に「きょうようときょういく」を作り、介護する側もされる側も息を抜きながらやっていきましょう。